captain-asagaya’s blog

リアルヒーローの1年間の旅の記録

好奇心

スティーブン・キングの「ゴールデンボーイ」を読み終えた。

短編の「刑務所のリタヘイワース」と長編の「ゴールデンボーイ」の2話構成のこの小説。

もともと映画の「ショーシャンクの空に」が大好きなので、原作の刑務所のリタヘイワースを読みたいがために買った。

そっちはタイにいる時読み終わり満足していたけど、なんとなくゴールデンボーイも読み始めたらあれよあれよとはまっていった。


ゴールデンボーイは、文武両道で家庭環境も恵まれている幸せな少年が、元ナチスの将校に魅入られて転落していく内容。


優等生だった彼だが、抗えない強い好奇心に支配され闇の領域に踏み込んでいき、最後には破滅した。


好奇心は人に夢を与え、人生を豊かにするスパイスだ。特に若者はこれを多く持ち合わせている。

ふりかける対象が良いものだと、新しい世界が開けて成功する人もいるが、それが負のものに向けられた場合、悲劇が待ち受けることもある。

どんな料理にかけるかによって、良くも悪くも大きな効果が表れる取り扱い注意の調味料なのだ。


些細なきっかけで人生を台無しにしてしまう人間はたくさんいる。この作品はそれを見事に表していた。


しかしラストシーンは疾走感と躍動感、そして爽快感に満ち溢れているように感じた。青空の下、迷いや、理性で無理やり抑えてきた感情から解放された主人公は、はてしなく自由だった。


とどのつまり、プロタゴラスが言うように幸せの定義は人によるのだ。最後の最後で彼は心の底から幸福を感じていた。


けどやっぱり、人に迷惑をかけない範囲で自由と幸福を求めるべきである。。。